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スイング・ホテルの一人旅のレビュー・感想・評価

スイング・ホテル(1942年製作の映画)
5.0
マーク・サンドリッチ監督作。

ビング・クロスビーとフレッド・アステアが競演した恋愛喜劇の名篇で、挿入歌「ホワイト・クリスマス」が大ヒットしアカデミー歌曲賞を受賞しています。

歌の才能がある美しいヒロイン:リンダを巡って、コネチカット州の田舎町で祝日のみ営業するホテル「ホリデイ・イン」のオーナーである歌手ジムと彼の元同僚で名ダンサーのテッドが火花を散らしていく様子を描いた“三角関係恋愛喜劇”で、ビング・クロスビーが一度は恋に破れた主人公ジムを演じ、恋敵のテッドをフレッド・アステアが好演しています。

一人の女性の愛を巡る二人の男の水面下の駆け引きのゆくえを軽快に描いた恋愛喜劇で、祝日ごとに営業するホテルでの明朗なミュージカルシークエンスが劇中を華やかに彩っています。ビング・クロスビーは名曲「ホワイト・クリスマス」をはじめ劇中曲を持ち前の歌唱力で力強く歌い上げていますし、対するフレッド・アステアも負けじと軽快なタップダンスをはじめ多くのミュージカルシーンをこなしています。“名声か、愛か”というオーソドックスな二者択一のシチュエーションも物語を大いに盛り上げていて、クライマックスのハリウッド殴り込みからの大団円が温かな感動をもたらしてくれます。
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