ヒロ吉

母の聖戦/市民のヒロ吉のレビュー・感想・評価

母の聖戦/市民(2021年製作の映画)
4.1
U-NEXTにてレンタル。字幕鑑賞。

あらすじはメキシコ北部で暮らすシングルマザーのシエロ
ある日、一人娘であるラウラが犯罪組織に誘拐される。
元夫と協力して要求を呑み、身代金と車を用意するが娘は帰ってこず…
警察に頼るも相手にされず、シエロは一人、娘を取り戻す為立ち上がるが…というもの。

実際にあった誘拐事件をベースに一人娘を拐われた母が娘の行方を追う誘拐ビジネスの闇に迫った超ヘビィーな社会派ハードコアスリラー

追えば追うほど地獄。
娘を取り戻そうとする修羅の道
映画のようにはいかず泣き寝入りするしかない現実をまじまじと見せられる。

車の運転中にいきなり前に割り込んできて”ラウラの母親か?◯◯に来い 来なければ二度と娘に会えない“っめ唐突すぎるし、めっちゃ怖い
それを告げるクソガキが終始舐め腐った態度で超ムカつく!

NEWSで流れてきた首なし遺体に藁にもすがる想いで希望を持つ始末…
他にも被害者がいたり、家に銃弾をぶち込まれたり…

犯罪組織の全貌が見えず、実行しているのは若い極悪不良達っていうのが何とも…
更にはシエロの友人までもが誘拐に加担していたという現実…
頼りになるのは軍人だけ
軍人達も荒々しく暴力的な捜査で突き進んでいくし、シエロが共に捜査していくことで暴力に染まっていくのも良かった。

隠し墓地を見つけた後に久し振り?にタバコを吸うシーンはめちゃくちゃ良い。

ドキュメンタリーを観ているかのような生々しさと暴力性と残酷すぎる現実にゲンナリ。
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