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見事な娘のisopieのレビュー・感想・評価

見事な娘(1956年製作の映画)
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特集/東京映画地図

プロデューサーの藤本眞澄のあこがれである松竹映画に最も接近した作品。ヒロインの司葉子は京浜東北線で丸ノ内の会社に通勤する車内で小泉博と出会い、彼女の一家の引っ越し先の二階からは富士山が見える。さらに笠智衆・斎藤達雄・吉川満子の起用。夜ふけに司と笠の父娘が語りあう場面はどうみても松竹大船調というか小津調。

司葉子と北川町子のBG は女学生みたいにはしゃぎながら出社する。凛とした佇まいの司葉子は髪のまとめかたといいパンツスタイルやワンピースの着こなしといい、完全なオードリー・ヘプバーン・スタイル。脇役の伊豆肇や杉葉子の扱いが小さく、東宝映画における世代交代が窺える。
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