ふてい

オマージュのふていのネタバレレビュー・内容・結末

オマージュ(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

 ある属性によって不当な扱いを受けた過去の人物に主人公が自身を重ね合わせ、その人と自分のためにその人の失われた遺物を探すという点が、先週観た『ロスト・キング 500年越しの運命』に似ていると思った。どちらも子どもを持つ母親が主人公であり、仕事の評価が低いことに悩まされていることやそれに持病が絡んでくることも共通している。
 帽子の飾りにされてしまったフィルムの束の中から探している作品のフィルムを見つけるために、取り壊される予定の古い映画館の天井から注ぐ光にフィルムを一枚一枚かざしていくシーンや、そうして集めたフィルムを過去にその作品の監督と仕事をしていた編集者と共に繋ぎ合わせていくシーンがとても良かった。
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