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幾多の北のokimeeのレビュー・感想・評価

幾多の北(2021年製作の映画)
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「幾多の北」と三つの短編+マイブリッジの糸
山村浩二監督の舞台挨拶付き

もう、最近隙を見せたら眠気が勝ってしまうんです。
申し訳ないです。ほとんど目を瞑っていました。

多分、私が好きな感じやと思うんや。

----以下、トーク----
・ウンベルト・エーコとジャンクロードカリエール
芸術がわからないものがでてきた。20世紀に入ってやっと解釈の幅があり、さらに「よりわかりやすいもの」が求められてきた。なので自分は100年くらい遅れているかも。
ただ、映像というのは下手したら洗脳のようになってしまう危険性がある(言葉はもっと違ったけど書き留められませんでした)
作者が明確に伝える必要はないのでは(伝えることの危険性)
紙はなくなる。紙が炭素化して燃えていくのを防ぐために北の端に人類の知性を集めた図書館がある。その図書館で羽根ペンをもった男女が向かい合っている、というのが文藝界で、そこから「幾多の北」は始まっている
・僕がいわゆる「物語・ストーリー」の語り方が変わったのは、2011年にマイブリッジの糸を作ったが、このとき、幾多の北の語り方に繋がってると思う。
・テーマは「時間というのをどう考えるか」エッセイのような語り方で映画を作れないか。いわゆる論文。ひとつの概念をいろんな例え方をしながら自分の考えを伝えていく。
・実在の芸術作品、写真や音楽、などから東京の母娘というある意味架空の家族を通して「時間」を表現している
・時間を俯瞰することが神にしかできなかったが、誰もが時間を俯瞰して認知できる現代になってきている。
マイブリッジの糸の延長線上に幾多の北がある。
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