起承転結の「起」だけを60分以上にわたって流し続ける稀有な作品。
舞台設定や登場人物、その行動目的などについては一才提示されず、スチームパンクな雰囲気のどこかで人っぽいなにかが歩いたり光ったりしている、という程度のことしか把握できない。
この内容を長尺で展開する意味がわからなかったし、特段の推敲を経ず思いつきだけで並べられたであろう雰囲気だけのテロップにもウンザリした。
本筋(この映画に「本筋」があるのかは知らないが)とは関係ないが、寂れた駅にパーツを軋ませながらやってきたボロ電車が複数車両かつ自動開閉のドアだったのでウケてしまった。寂れてるのか栄えてるのかどっちだよ。
会話のネタにすらできないタイプのつまらなさだったので、純粋に嫌な気分で劇場を出た。