【『どちらの国の方ですか?』は時に傷つけてしまう場合がある。】
国を持たないクルド人の難民問題を描いた作品。
是枝裕和 監督の下で修業した川和田恵真監督のデビュー作。29歳という若さ!!
デビュー作にして傑作でした。
と、同時に自身の教養の無さに反省。。
舞台は埼玉県川口市。東京と埼玉の県境。
見慣れた風景。自分が住んでいる市です。
難民問題は遠い国の話ではなく身近にある問題。
川口市には2000人以上のトルコ出身のクルド人が暮らすとされています。
日本に住みながら、難民申請が通らなければ、
労働することや、他県に行く事さえもできない。
勿論そうなれば生活費も稼ぐ事ができず路頭に迷う事になる。
また違反すれば入国管理局に期限なく収容されてしまうという現実。。
では、どうすればいいんだろう?
という事がグルグルしていました。。
認定申請数は約10.000人に対し認定数は約40名ほど。
信じがたい事実。
この様な事を知らなかったし、
映画をみなければ知ろうともしなかったと思う。
日本社会の理不尽な一面を知れたのは大きかった。
また、嵐莉菜さんの美しさと絶望の対比、様々な問題をかかえる主人公を表情豊かに演じているのが印象深かったです。
沢山の人に観て欲しい。