マッサージ屋2号店

マイスモールランドのマッサージ屋2号店のレビュー・感想・評価

マイスモールランド(2022年製作の映画)
4.0
川和田恵真初監督作品。
日本に住むクルド人家族が難民申請を却下された事で起きる物語。

“クルド人問題”は言葉として知っていても実際はどういったものなのかまでは知らなかったので、非常に勉強になりました。

クルド人とはトルコの一部の民族で、迫害を受ける事で日本にやってきているわけです。
しかし彼らが日本の行政に難民申請してもほぼ受け入れてもらえない。
ビザが下りず、トルコへ強制送還される。

今作は嵐莉菜演じる女子高生サーリャのクルド人家族は埼玉県川口市で暮らし難民申請をするも却下され、さらに父親が法律を破り就労しているところを警察に見つかり…という流れ。

それまでは普通に高校へ行って生活していたものの、一変してしまうわけです。
ルールとはいえ、彼女や家族に非があるわけでもないのにこれは厳しい。
父親は入国管理局に収監され、サーリャは妹や弟を養わないといけない現実。

こういう現実があるんだとまざまざと見せつけられました。
じゃあどうしたら良いものかと考えても非常に難しい問題でもあるが…。
あまり馴染みのない問題を知る上では見ておいて良かったですね。