オーバーツーリズム問題を扱ったスリラー+ホラー
イグレシア監督だったので期待したところがあったんだけど、外されたなあ。
OPがジャッロっぽい感じのアートワーク、でもストーリーがポンコツスラッシャーで、犯人、その目的、結末(ぇええええぇ……)って気の抜けた炭酸のような気持ちになった。
謎い道化師の正体、あんまりだわーwww
伏線も何もなし(ホテルのフロント女性はわかったけど)正体が明かされても(あなた誰?)ってなる。
旅行中のサラにやたらと電話をかけ、勝手に現地に合流してきたのに何の役にも立たず戻っていったサラの婚約者の下り、全部要らんwww
問題提起があるのは察するけど、どうにも中途半端、結末も、悲劇として世界に配信した方が話題になるとはいえ、この顛末をみて誰が悔い改めるというんだ、もっと私怨を出せよ!な気分。
ベネチアのオーバーツーリズム、劇中でデモの標的になっていた巨大クルーズ船。
観光はするものの現地に宿泊しない(船に戻ってしまうため)観光客ばかりの巨大クルーズ船旅行とバスツアーの日帰り客が増加、観光土産店だけが増え地元住民向けの店舗が減少、家賃は高騰し撤退してゆく住民増、空家が増え→民泊に転換、観光客は押し寄せるけど地元に還元されない構造になってる模様。
ベネチアに巨大クルーズ船が横付けされてる光景は違和感デカいし、世界遺産の景観の観点からとか問題に挙げてくなり、地元の経済を守るために何らかの措置はあった方がいいのかもなあ……。