東京国際映画祭で見逃したインドネシア映画が作品がようやく公開。
喧嘩にあけくれるED男アジョと、シラット使いの女用心棒イトゥンの恋。
タランティーノや香港映画、邦画のエッセンスを取り入れたスカッと爽快アクションを期待してたら違ってた。
インドネシアの過去の黒歴史や社会問題などの重めのテーマが根底にあり、なかなかに悲劇的なストーリー。
イトゥンが誘惑に負けちまったのは「ハァ?」て感じで、そこが最後まで引っかかってしまった。
アクションシーンそれぞれはハードだけど、ボリュームが少ない。
それなのに115分もあるので長く感じてしまった。
間違っても「ザ・レイド」や「シャドー・オブ・ナイト」なものを期待してはいけません。
そして急に出てくる謎の女ジェリタの存在が最後までよく分からなかった。
このあたりのファンタジー感を受け入れられるかどうか。
そういう意味では「マルリナの明日」みたいな感じに近いかも。
ちなみに撮影には日本人の芦澤明子さんが担当してて、初日に観に行ったら芦澤さんのQ&A付き。
現地の撮影の様子なども聞けて面白かった。
意外だったのは若い女性スタッフが多く、しかも彼女たちが主体となって撮影が進んでいったという話。
やはり勢いがある国はエンタメでもパワフルなんだなと思った。