インドのハイデラバード(トリウッド)にある、国内最大とされるスクリーンで観ました。本当にクソデカだった。上映中は意外と静かなインド人たち。
爆発シーンはもちろんのこと、ちょくちょく出てくる原子が宇宙の星のようにひしめき合ってる演出シーン(伝わらないと思うが見ればわかる)の轟音が凄まじく緊張感が伝わるので、これは是非映画館で観るべき。
日本人なので、原爆のストーリーだから広島長崎が終点になるのかと思ったのだが、そこからも長い。あくまでオッペンハイマーの伝記だし、日本の現地人と爆弾投下したパイロット以外は現場を見てないんだからそりゃそうなるか。
政治的なシーンが多いのに、緊張感を煽るepicな演出が多くて飽きないのはノーランのおかげか。
オッペンハイマー目線の出来事を客観的に見せるに留め、明確な政治的メッセージを込めることなく、本作を観て何を考えるかは視聴者に委ねている感じが良かった。
私は原爆に過敏に反応するタイプの日本人ではないので怒りも喜びもしなかったが、多くの日本人が観てどんな感想を持つのか気になる。
しかし学が無いので、本作がどこまで史実に忠実なのか分からず、本作を観ただけで登場人物をジャッジすることは難しかった。勉強しよう。
インドの映画では、映像にタバコが映るたびに「喫煙はダメです」的な字幕が出てくる。本作は喫煙する奴がやたら多いのでしょっちゅう出てきて面白かった。
