※前回の鑑賞で書いた事は残しつつ、再度投稿しました
昨年香港の通常IMAXで観て以来、35mmで2回目の鑑賞。(チケット取れなかったけど絶対IMAXレーザーGTでももう一回観る)
字幕がありなしに関わらずやっぱり複雑で、初見時と感想はあまり変わらず。(強いて言えばロバート・ダウニー・Jr のパートは字幕があっても劇中だけではわからない事が多いという事がわかったことくらい…)改めてこの映画が世界中で大ヒットしたのは凄いと思った。何事も白黒と単純化する世の中だからこそ人間の"複雑さ"に向き合う本作がヒットした意義は大きい。
にも関わらず、「先に海外で観た日本人の国民感情で誤った見方をした感想がSNSで拡散→観てもいない人たちによるバックラッシュ」という作品の意義とは真逆の出来事によって公開が危ぶまれた事は本当に残念だし、ちゃんと先に批評家が観て「見方」を形成していく意義を改めて感じました。
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＜前回の投稿＞
香港のIMAXで鑑賞。話の筋は終えたけど、やはり会話や細かい関係性までは読み取れなかったので字幕付きで観てから評価したいところではある…けどポジティブな評価をつけたいので一旦このスコアで。
純粋に1人の伝記映画として万人を惹きつける作品になっているので、3時間でこの題材ながらの世界的ヒットも頷ける。でもそれだけではなく、IMAXの音響と映像で観る実験の爆発シーンは恐ろしくて思わず涙が出てしまった。原爆反対というメッセージを前面に掲げていないからこそ多くの人を動員できて、その観客に身をもってその恐ろしさを体感させるというのが凄いし意義のある事だと思う。(ただその後続くのは実験成功を喜ぶシーンなので、リテラシーがない人はアメリカ万歳映画と騒ぎそうなのが厄介…)
そういったシーンも含め、当然日本人としてモヤモヤしたり怒りを覚えるシーンもある。でもそれは映画が悪いのではなく事実が悪いだけで、むしろ日本の当事者こそこの怒りやモヤモヤを作品を通して感じる権利があるはず。上映するなという思考停止を促す声にこそ怒りを覚えます。
あとこの人も出てるの？というほど端から端までキャストが豪華で驚き。個人的には、キリアン・マーフィーの弟が「YOU」のセオだったのが嬉しい！このメンツであのポジションは大快挙ですよ。
