菩薩

オッペンハイマーの菩薩のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
1.5
元々ポジティブな印象などまるで無い中で観に行った私が悪いのだが、私はクリストファー・ノーランと言う人物そのものに対して1ミリの興味も無いのだと言う現実だけがただただ鮮明になる3時間だった。被爆者軽視に対する批判は分からんでは無いがそもそも原爆や戦争そのものに焦点を当てた映画でも無いわけで、3時間のうち2時間半くらいは渋い顔したおっさんが淡々と喋ってるだけの映画をやれIMAXで撮る・観る必要もまるで分からず。時系列をあっちゃこっちゃし、カラーとモノクロで視点の切り替えを表現し、最終的に誰を断罪するでもないが欺瞞を暴き人間の愚かさや暴力性の連鎖そのものにフォーカスしていく。そんなん今更言われんでも…だし、何よりグロいのは回想の中での不倫SEXを衆人環視下で堂々と再現させるノーランその人自身だと思うのだが。何がいいのか悪いのかもさっぱり分からぬまま虚無の3時間を過ごしてしまったので、とりあえず戦略的排尿に向かうなら前半のうちがおすすめであるとだけ書いておく。こう言うのはもう、好きな人達だけでヨシヨシしてあげてください、すいません。人間としていかに踏み止まれるか、の映画なんじゃないですか、知らんけど。
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