去年からウズウズして待ってましたよ！ノーラン！アカデミー賞に合わせてくるだろうなぁと疑っていたけどズバリでしたね！
アカデミー賞を受賞したけど、これをきっかけに核兵器根絶になるかと言うと難しいでしょうね。なぜなら、原爆の長崎、広島の直接的被害の描写がなく、オッペンハイマーの苦悩や想定していた被害しか映し出していないから。これが日本で社会現象になって、核兵器根絶ムードになるかと言うと、これも難しい。ノーランの息子さんが「核兵器は環境問題と大差ない」のような事を言っていて、日本の若者も同じ認識だろう。ウクライナ問題が今なお続いているが関心が希薄になりつつある。身近なエンタメの方が優先順位高いからね。だからこそ、ノーランは考えるきっかけを与えてくれている。
久々の終わった瞬間の虚無感！色々考えたいけど、スケールが大きすぎて何を考えたらいいか混乱しちゃうほどの問いを与えてくる。見る人、国籍によって考えることは違うんでしょうね。あっという間の休憩する間もない3時間。でも、内容が難しくて字幕なしでは到底理解できなかった。もう一回見るには、事前知識を入れてからかな。知ってる役者も多かった。
これは大学の授業でNHKの映像の世紀を見た時と同じ虚無感だ。特に、中盤の原爆が成功した時と群衆に拍手喝采を浴びている時。もし「パリは燃えているか」がBGMだったら、翌日から人類の無惨さを感じて鬱になっちゃうよ。
NHKの特番でノーランが特集されていて、オッペンハイマーが演説中に出たケロイドの女性はノーランの娘さんらしい。
白光りするシーンは徐々に大きくなる音響で記憶に鮮明に残った。
TENET分かる人には分かると思うけど、グワングワンする音が「ノーラン見てる！！！」感がある。
