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オッペンハイマーのpochallのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
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日本人であるがゆえ、この作品を客観的に評価するのは無理な気がする。オッペンハイマーの苦悩にどうしても寄り添えなかったし、実験が成功して大喜びするアメリカ人、事実だろうがこの時代に再度映像をもって繰り返されること、それがエンタメとして消費されていくことに(それが一種の啓発になっていることも承知の上で)違和感を感じてしまった。

結局作品自体の評価と切り離すことがどうしてもできなかったし、単体で見ようとしても結局ノーランお得意の時間軸ずらし、しかも今回はわかりやすく白黒にされたりしているがその演出も無意味な気がする、にとどまってしまって、オスカーをとった所以がやはり「原爆というセンシティブな史実に切り込んだから」な気がして、それが賞賛されることへのもやもやがぬぐえませんでした。なので点数はつけません。

見たことは後悔していないけれど、東宝が配給から退いたのはいい判断だと思うし、2度は見たくない。
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