まっき

オッペンハイマーのまっきのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

トリニティの一連の流れはベタながらやっぱり見入ってしまった。火柱を無音で観測しながら息遣いだけが聞こえる演出も印象に残った
裁判(ではない)の掛け合いもよくあるシチュエーションなんだろうけど面白かった。実験から投下が終わってエピローグくらいかと思ってたら満足度が思いがけず得られた。投下後の演説シーンも忘れられない
聴聞会のやりとりを始めの方で質問だけ見せて返答場面は後で描写するとか、アインシュタインとのやりとりを最終盤で明らかにするとか、もったいぶった感じなく表現してるのも新鮮だった。特に後者は好好爺っぽいアインシュタインが急に真理を鋭く突いた感じでハッとさせられた
似たような演出で、中盤に一本のロケットの前に佇んでる画面が、軍拡が止められないと明らかになったあとで同じ画でカメラを横にパンしたら一本だと思っていたロケットの後ろに無数のロケットが並んでいた、みたいな描写には震えた
総じて3時間の長さを感じさせない充実感があって、無数にあるだろう込められた意図を読み解かなくても単純に作品として楽しんでしまった
まさかIMAXの大画面でNTR見せつけられるとは思ってなかったけどな
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