途中までは風立ちぬみたいな科学に魅せられた人間の夢と侘しさの話かと思ったんだけど、話の構成的に違くて、反戦映画でもなく、メインは権力のおそろしさを描いたちょい重めのエンタメ映画かなって思った
見た後に考えさせられた…って感傷のしこりみたいなものは残りつつ、その実気分だけで何かを考えたわけでもそのきっかけになるわけでもなさそうな感じの
私は今の世界情勢で原爆をエンタメの一要素として扱うのは違うかなと思うので広島長崎の被害の様子や当時（とこれまで）のアメリカでの報道や原爆投下に対する市民の認識などが描かれていないところに不誠実さを感じる。
特に終盤の証人喚問でヒスるロバートダウニージュニアにかけられた言葉が皮肉に映った。（元からそういう意図があってのセリフなのかもしれないけど）
ただ、登場人物多すぎ＆歴史の知識ないない人間でついていけない部分がたくさんあったのに省略の鮮やかさがかっこよくて現実視点に戻るまではかなり集中して見られた！
迫力ある音の振動を感じるのも楽しく映画館出たあとはちょっとどんよりしてた気持ちも数時間経った今はあー！エンタメ映画見た！って爽快感さえある
