IMAXで『オッペンハイマー』を鑑賞。1年ちょっと前にオッペンハイマーとマンハッタン計画を描いた『シャドー・メーカーズ』を見てた事もあって登場人物と人間相関図はある程度頭の中に入ってたし本作の時間軸を交差させて緊張感ある劇伴も相まってトリニティ実験までの描写が非常にテンポ良く、画面に釘付けでした。
多くの登場人物を多数の顔の知れたキャストが演じる3時間の史実ってとこは映画『JFK』を見ているような重厚感があったな。
こんなに多く登場人物が出てきたのに『シャドー・メーカーズ』でジョン・キューザックが演じたマンハッタン計画の事故で核融合のデーモン・コアを触って被爆した博士は出てこなかったのか。一年以上前のネット情報ではロバート・ダウニー・Jrがこの役を演じるとか書いてたのにとんだガセネタだったのね。
ジョシュ・ハートネットはどこに出ていたのか終始気付かなかった、オッペンハイマーの同僚のローレンス教授だったのか。顔がクリヘムに似てたからてっきりヘムズワース兄弟のリアムかルークかと思っちゃった。
アインシュタイン博士を演じてたのは「メリー・クリスマス！ Mr.ローレンス！」のトム・コンティってのは知っていて、完全にアインシュタインになりきってたね。オッペンハイマーの幻覚フラッシュバックで被爆して顔の皮が剥がれかけた女性が出てきたけどあの方ノーランの娘さんらしいよ。
トリニティ実験のカウントダウンからの大爆発は、IMAXなんで身構えてたら…
これはいい意味でノーランに裏切られたよ、逆をいったか。
「人類はついに取り返しのつかない事をやってしまった」感は『シャドー・メーカーズ』のほうが見ていてゾッとしたけど、もしこっちを先に見ていたら『オッペンハイマー』のほうがゾッとしたのだろうか。
