エリンギ

オッペンハイマーのエリンギのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

原爆に焦点が当てられていますが、
誰が責任を取るかという実際的な次元に矮小化するのではなく、関わった人間は自分の行為が起こした結果に向き合わなければいけないのではないか?
自分の罪に気づいていないのではないか?という、普遍的な切り込みを感じました。
罪とは誰かが代表して被れるものではない、そんな政治的な問題ではない、逃れられるものではないんだよなあと…けりがつけられる、どこかの時点ですっきり終わりにできる類のものじゃないんだよなあと思いました
自分を最低だと思える者は最低じゃないと言われてましたが、あまりに大規模な事件では、部品が多すぎて、加担したと自覚を持てない、持ちたくない これは私の罪じゃないと言ってしまいたくなるのが大部分の人間の素直な気持ちですよね、きっと
「罪を犯しておいてその結果に同情しろと?しっかりしなさい」という言葉…苦しいけどその通り、できることといえば能う限りしっかりするということのみ、
はっきりした償いというものは存在せず、なにができるかといえば、起きた事態に対して何が出来るかを考えて対処するのみ…
色々考えさせられました
エリンギ

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