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オッペンハイマーのリンクのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

2024/03/31
 
久々のノーラン新作
見終わった感想としてはやっぱりジョナサン・ノーランとごりごりのSF作ってくれ〜っと素直な感想

映画は概ね良い感じ
3時間に及ぶ会話劇
モンタージュを活用したカットの切り替えも見事だと思う
ノーランの映画は面白いことを前提に見に行って基本的に外れないので期待して見ても良いのが毎回の楽しみ

原爆の父を描く、と言う映画でSNSで物議を醸し、賛否もあったが個人的には"これは映画"なんだと思って見に行ってるので特に何とも思わなかった
冷たいかもしれないが、原爆が落とされた時は生まれていない。教科書でしか知らない出来事に対してそないに思いを巡らせることはできない。
心を痛めていないわけではないが、〇〇万人亡くなられた、と教えられても数字で言われると実感が湧かないのは何故だろう。
原爆ドームを見て何を感じれば良いんだろうか、
実際に数年前に広島に行った際
「原爆が落ちました。人が亡くなり街も失われ、日本は絶望に包まれた」と聞いた何十分後かには広島の海の幸を堪能していた。
自分は不誠実だろうか、常に祈り続けなければいけないのだろうか、と言う疑問がつきまとう。
個人の名前を出されるとすんなり偲ぶのにあくまで人も大量殺戮兵器の前では記号の一部でしかない。と言うことを再認識
起こってしまった過去に対して改めて向き合う考えに至れる、と言う点では見て良かったと思う

だからこそ、日本に原爆を落とし、死者が出たことに対するオッペンハイマーの苦悩もスクリーンを超えて伝わってくる。

反戦映画ではないかもしれないが、紛れもなく後悔は感じることのできる映画ではあると思う。

話がそれたが科学者の苦悩と理性、モンタージュ的な見せ方は見事
クリストファーノーラン映画うますぎるで

デイン・デハーン、ラミ・マレック、RDJら助演の演技も見もの
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