圧巻すぎる映像や音楽、オッペンハイマーという人物像が描かれてた作品だった。
とにかく映像が最高峰で良い。クリストファー・ノーラン監督の才能っぷりが全て出ていた。映像はもちろんのこと、音楽であったり、音の使い方であったり、ストーリーの展開だったりだ。映像に関しては、原爆の火だったり、オッペンハイマーの脳内であったり、考えられないような映像で、とても凄すぎた。音楽も冒頭から後半にかけて、オッペンハイマーの想いだったり、苦悩だったりを音楽で現していた。特にCan You Hear the MusicとTrinityが流れるシーンは映像と音楽がマッチしていて、最高の出来だった。音の使い方も原爆を落とした時のあとから音が来るという使い方などが完璧だった。
オッペンハイマーという人物はどういう人なのか、そして、オッペンハイマーはどのような経緯で原爆を生み出してしまったのか、そしてどうして原爆で世界を変えてしまったのかが理解できるような作品だった。原爆を作ったというオッペンハイマーだけが悪人ではないと思った。もし、オッペンハイマーが原爆を作ってなかったら他の国がさらなる脅威を増していたかもしれないと思うとオッペンハイマーはある意味世界を救ったのかもしれないと感じた。
原爆の恐さや脅威、そしてオッペンハイマー自身の苦しみを理解することが出来た。世界を変えてしまうことの出来る兵器を作ったのはいい事か悪いことなのか分からない。その分からなさはオッペンハイマー自身が1番感じているのではないかと思う。全てにおいて素晴らしい作品であった。
