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オッペンハイマーのtobitsukijackのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
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見たばかりで複雑な思いであり頭の整理が難しいので、後々にまた新たな思いや解釈が募るだろうけれど。何十年と時が経って薄れてゆく中で実際に体験していない者たちが共通して衝撃を受けるには、こういうことかもしれない…と。視覚と聴覚から細胞に働きかけるような、意識や感情では感じ得ないところまで達しているような衝撃。これにより、より『忘れないこと』を共有しているとも思える。

理系知識として ほぼゼロ な身としては時系列の展開や倍速気味の言葉のやりとりは難しかったけど。人間と人間、国と国、戦争、数年の時代背景が急かされるように進んでゆくさまを、オッペンハイマー自身と身の回りの最小限、絡んできた人達だけに注視して成立っている。彼があたりまえに一人の人間で、出会う人間のエゴや保身や地位名誉、政治的観念、個の趣味嗜好から大小様々に複雑に絡んでゆくこと。◯◯主義とか人間的な主張としてまだまだ未熟ながらに飛び交い民衆が巻き込まれてゆくことや、やってみないとわからないことにもお金かけて推し進めるに至るのも、政治と戦争が主となった時代背景があったから、時代のせい!と言ってしまえればいいでしょうが。同時進行で起きている出来事を想像する想像力は必要だな。いまだに、ただただ破壊するのみ。同じ地球のなかで敵味方という対立が続いてる。-終戦すること-の正しさは見いだせていないわけで…。新たな発明が必要なのだろうか。


作品なので、あの人この人が出現するたびに、わぁーとかなるんだけど、内容が内容なだけに。演技どうこう、このシーンが好き!みたいな見方には向いてない作品かと思いますが、個人的にはデイン・デハーン、マット・デイモン、マシュー・モディーンが印象的でした。いつ出てくるんだろうって思っていたゲイリー・オールドマンには、これ引き受けたのかぁってびっくりしたけど。らしいといえば、らしい。

時に、アステロイド・シティのポップな砂漠の画がよぎったりもして、既視感あるシーンがあったように思えましたが、同じように浮かんだ人はいますでしょうか。これから、他のレビューとか追ってみたいと思います!
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