てぃだ

オッペンハイマーのてぃだのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

クリストファー・ノーラン

と言う人は
映像に関してはもちろんだろうけれど
「音」に対する拘りが
相当ある人なのだろうなとは
以前から思ってはいたけれど


今回生まれて初めてベイマックス
じゃないIMAXとやらで映画を見てみて
その気持ちはより濃くなった。


音がすごい。
以前見たこのあるDolbyデジタルとやらは
正直その凄さがあんまり分からなかったけど
IMAXって全部こんな感じなのか
それともノーラン作品だからなのか
分からんけど
終始ズーンズーンと
悪魔的な地響きに包まれる不安感。
これは確かにサブスクを楽しむ
スマホやTVじゃ
なかなか味わえないなと思えるほどに。

科学者の罪と罰。
大いなる力には大いなる
責任が伴う

茶番すぎる公聴会
なぜそこまで人を憎めるのかと
思いたくなるほど執拗な
ロバートダウニーと
ジェイソン・クラークに
どんどん暗い気持ちになり
久々すぎるジョシュ・ハートネットに
驚き
フリーレンス・ピューの怪しさに
ドギマギし
意外なくらい出番多い
マット・デイモンがいたり

基本的には会話劇で
正直着いて行けたか自信ない
ところもあるんだけど
思いの外キャスト豪華だし
3時間大いに堪能する

人類がプロメテウスな力を
手に入れてしまった「あの日」のシーンも
こういう見せ方しかないだろうなと
いうそういう描き方で

広島長崎への投下場面こそ
見せないものの

科学者と国家そして政治に思想
果てることのない永遠のテーマと
煉獄に囚われた人間の苦悩は
さながら現代に生きるキリストの姿
に見えない危うさも残しながら
映画は終わる

紛れもないノーランの
一つの到達点だと思う

が配給ワーナーじゃなくて
ユニバーサルなのね。
ワーナーめっちゃ悔しがってそう
てぃだ

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