なんとも多くのことを考えさせてくれる映画です。出てくる俳優が皆すごくて、演じている人物が、科学界のオールスター。やったことが世界を永遠に変えてしまったこと。
小物が宝くじを当てて、その後の人生を台無しにするのと同じことを、世界中でしてしまった。自分たちが全員何回死んでも余るような武器をせっせと作る羽目になってしまった。こんなことに、どれほどのお金と、才能を使ってきたんだ。
抑止力なんて子供騙しの詭弁を使っていたら、インドも、パキスタンも、イスラエルも、イランも、北朝鮮も、どんなに貧しくても核兵器を作ってしまった。ウクライナでは、ロシアが、反撃をしたら核兵器を使うぞと、すごく上手に脅しの材料にしている。これこそ抑止力だ。戦争をしないための抑止力ではなく、反撃させないための抑止力。
もう少し経つと、もっと意外な人が核兵器を持ち、今は思いついていない悪魔のような使い道を見つける。
我々は、何度もこんなことにならないようにできるチャンスがあったはずだ。なんと、子孫に恥ずかしい時代を築いてきてしまったのだろう。
