ChisatoT

オッペンハイマーのChisatoTのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

物理学者として純粋に知の追求として原爆開発に挑み、それがソ連やナチスへの抑止力になると信じ、周りを巻き込んでいくオッペンハイマー。
実際にそれが出来上がったとき、学者たちはもう用無しでいつどうやって使われるのかわからないまま政府に引き取られていく。
原爆投下後は罪の意識に苛まれ、挙げ句の果てにはソ連スパイの容疑までかけられる。

クリストファーノーランらしく時代が次々入れ替わり、あっという間の3時間でおもしろかった…けど、

日本人としては原爆投下の実際のシーンが欲しかったし、皮膚がただれて黒焦げになり阿鼻叫喚であろう悲惨な現場をもっともっと描いてほしかった。

でも、より多くの人に見てもらうため、アメリカが原爆投下をして世界大戦を終わらせたことは「正しい」ことだったんだと再認識させるためにも描けなかった…ということなのかなと思う。

原爆とは、戦争とはという映画ではなく、あくまでも「オッペンハイマー」を描いた映画。
だけどな〜、、と思ってしまう。

クリストファーノーラン作品大好きだけど、これは1番にはなり得ないなと思った。

ただ、さすがの仕上がりなのはもちろん俳優陣が豪華すぎてそれだけで見る価値はある。
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