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オッペンハイマーのtreetreeのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

ストーリー展開が複雑だと聞いていたので、本作を観に行く前に、物語はオッペンハイマーの聴聞会と5年後のストローズの公聴会が白黒で描かれながら回想シーンとして進められるということを知ってから鑑賞した。
(知らなかったらこの白黒は何???だったと思う)

対ナチス、ソ連、国家、世界の平和のためという名目でオッペンハイマーは原爆の開発を指揮することになる。
原爆の開発のためにニューテキサスに町を作り、優秀な科学者を家族ごと集め、原爆を完成させる。その頃、ヒトラーは自殺、日本の敗北も時間の問題かと思われ、一部の科学者は原爆の使用をやめるように働きかける。

なぜ、ハーバード大学時代、りんごに青酸カリを入れて教授を殺そうとしたのを思いとどまったのに、原爆の使用に賛成してしまったのか。。。
人類を破滅に導いてしまう恐ろしい兵器だと誰よりもわかっていたはずなのに。。。

オッペンハイマーには共産主義者の疑いが晩年までもたれ監視されていたという。
ソ連の社会主義というよりは平等に暮らせる社会、国民の幸せを考えての傾倒したことがあったのではないかと思う。愛国心のために原爆を開発するプロジェクトに手を貸してしまったのだから。

いったい、政治家には良心の呵責というものがないのだろうか。