睡眠不足で映画中にウトウトしてしまった時間帯がありしっかり観られなかったので正当な評価ではないかもしれないが、エンタメとしてはそこまで面白くなかった。
しかし、映画としての存在価値は十分過ぎるぐらいあるし、アカデミー賞にもふさわしいと思う。
個人的にはノーラン作品は、現実的でない方（テネットやインターステラー、インセプション等）が好きだな。一方、史実を元に戦争を描いたダンケルクは好きでない。
ロバート・ダウニー・Jrはアカデミー賞受賞したので出てるはずと思って観てたが、終わるまでストローズとはわからなかった。
エンドクレジットでマット・デイモンの名前も見つけてびっくり。全然わからなかった。
以下ネタバレ含む
原爆投下シーンを直接描かない点で賛否両論あるが、監督いわくオッペンハイマー視点だから描く必要ないとのこと。広島市町によると被害をしっかり描いて戦争被害を伝えてほしかったようだ。
どっちの言い分もわからなくはないが、一人の日本人としては、広島市長の言い分は最もだと思うが、描かれたら描かれたで悲しんだり怒りまくる人もいて感情逆撫でする可能性あるだろうし、描かれてない現状で日本公開これだけ遅れたのだからこれはこれでいいのかもしれない。
ノーランがいう、オッペンハイマー自身ラジオで原爆投下聞いただけというのはなるほどと思いつつ、日本人に配慮して描かなかった可能性や、単純に原爆投下シーンを表現するのが大変そうだからうまいことごまかしたかもともおもってしまう。
いずれにしても全体的に地味ではあるが、モノクロ演出や、実験シーン（こんな肝心なシーンでもうたた寝）、周りの人の声がなくなるシーンや顔が剥がれ落ちるシーンはさすがノーランと言わざるを得ない。
個人的には退屈な映画ではあるが、見どころもあるし、改めて原爆について考え直す意味で見る価値は大いにあったと思う。
また、一部うたた寝してしまいしっかり観れなかったし、難解な部分もあったので解説などしっかり読んでいつか見返してみたい。アインシュタインとの会話が大きなポイントらしい。そもそもストローズ視点がモノクロということ自体鑑賞中気づかなかった。（なんでモノクロなの？程度）
また評価変わるかもしれない。
