オッペンハイマーのヤスティンのレビュー・感想・評価

当時史上最高の爆弾が誕生した瞬間、その眩しすぎる光は、アメリカの未来を照らす希望の光となり、その光が作る影は、静かに日本に伸びていく。そして、悍ましい形をした爆煙は、やがて世界を覆い、滅亡へと導く。

さても、人は欲深い。
核をも制御し、神の力を手にしようとする。
しかし欲深さゆえ、人々を制御することは不可能。
底知れぬ欲のエネルギーは、融合と分裂を繰り返しながら、世界を蝕んでゆく。

己の犯した罪に気づいた者は悔いる。
しかし、悔いても赦されはしない。
それでも、赦しを乞う他に無い。