このレビューはネタバレを含みます
最初はナチスという明確な敵がいて、自分の行動を正当化できたけど、最終的には後戻りできない状態になり、自分が生み出した恐ろしい兵器によって世界が変わる…という事実に押しつぶされそうになる。キリアンマーフィーのセリフが少ない中での心情を表す演技が素晴らしい👍
もたらされたのは平和なんかじゃなく、もっと恐ろしい戦争の可能性だし、そんなことのために小国を犠牲にしてもいいという考えは、そこにいなかった私でさえ悲しい気持ちになった。オッペンハイマーも結局癌で亡くなってるし、いいことなんかひとつもない。最もモヤっとしたのは、被爆国の人々に関してほぼ触れず、結果(成果？)だけ淡々と述べられたこと。結局監督も含めアメリカ人のレビューを見る限り、忘れられてるんじゃないかと感じて、拗ねたような残念な気持ちになった。話の軸がブレるので尺的にも入れられなかった描写なのかもしれないけど。
時系列がごちゃ混ぜになる映画はどうしても好きになれない…
