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オッペンハイマーのりゅーへのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

オッペンハイマーが科学的な素質に留まらずカリスマ性もあったリーダー(と少なくとも映画では描かれていた)のが印象的だった。
施設丸ごと作ってそこで開発進めたり、必要な人材をガンガンhiringしたり。もっと孤独な天才的な感じなのかと思ってた。

マンハッタンPJの詳細な部分や、一時はドイツが先行していたこと、ヒトラーのそれに対するスタンスとかはあまり知らなかったので興味深かった。

技術開発に携わった人たちも投下へのスタンスが分かれていたり、投下自体の成功を手放しで喜んでいる人ばかりでなかったりと、様々な思想や思惑があったことを匂わせる描写が記憶に残った。
歴史って後からみて評価をすることは簡単だけど、その時々に関わっている人では見えないこともたくさんあるなぁと、最近歴史や哲学を勉強していて思っていることを強く実感した。

アインシュタインの言葉もいいよね。賞賛が与えられるのは「彼らのため」。ひとつの時代が終わったことの印としてだと感じたんだろうなぁ。彼らにとってオッペンハイマーの物語りは終わったとしても、彼には一生の呪縛として続いたんだろうなと

あと物理学徒としては名を知った技術者が続々と出てきたのは胸熱だった。
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