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オッペンハイマーのSHRIMPのネタバレレビュー・内容・結末

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

光は波でもあり、粒子でもある。
という量子力学に、妻も他の女性も愛す、愛国者でありながら左翼活動にもオープン、ヒーローでありながら大量殺人者……というオッペンハイマーの揺らぐ人格を重ねてるのかな?と思った。

オッペンハイマー主観の映像として、彼が見る原子の動きや、ブラックホール、そして最悪の未来…等がインサートされるが、これがどれも良く、やっぱり投下後に見る幻影はキツかった。

(CG使わない主義とはいえ)トリニティの爆発はもう少し凶悪というか、ただの爆発じゃない感じの方が説得力あったかもと思った。
が、爆発までのシークエンスの緊張感と、日本に使ったあとのオッペンハイマーの苦悩演出が良かったのでトータル気にならない。

後半の法廷ドラマも、前半と全く同じペースで映画的面白さが供給され続けて、最後までたっぷり凄かった。大戦期も怖いけど、絶滅スレスレを行く冷戦と赤狩りの時代も恐ろしいな…。そしてそれが今でも全然続いていると思うと改めてすごい世界に住んでるなと思う。

俳優陣も凄すぎてエンドロールでビビりまくりました。
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