このレビューはネタバレを含みます
「原爆の父」である人物の映画、と聞くとやはり原爆がメインテーマになるのかと思いきや(メインテーマではあるんだけど)彼と彼に個人的に恨みのあるストロースの戦いを軸に話が進んで行くので、原爆そのものというよりも、タイトルの通りオッペンハイマーの人生についての映画だった。
映画を通して自分の勉強不足を恥じた...もっとちゃんと史実を知っていれば....
全て完全に理解できてるかわからないけど、よくこんな映画撮れたなーって感心してしまった。映画の構成もすごく緻密だし、オッペンハイマーの心理描写がわかりやすくもあからさますぎず、時間軸が前後するけど観客を置いてけぼりにしない程度にはわかりやすく情報を紐解いていく...すげー😫ストロースの視点はモノクロ、オッペンハイマーの視点はカラーだった？
BGMとSEの使い方も効果的ですめっちゃ感情移入して見ちゃって大量の汗かいた...
原爆のテストが成功した時、爆発した瞬間は無音で後から地響きの音とかが聞こえるのがかなりズシンときた...苦しい描写が上手すぎてしんどい...
あと俳優さんが豪華すぎてシンプルに凄かった(小並感)
ラミマレックが最後重要なシーンで出てきた時 my jaw dropped literally 😂アツイ
凄い映画だな...たくさん賞受賞してる理由がわかった...あんな長尺映画だったけど無駄に感じる瞬間がなかった...というかテンポ良すぎて情報を逃さないようにするのに必死だった...さすがに2時間超えたところでお尻痛かったけど...
自分の好んで観るタイプのジャンルではなかったけど、考えさせられた...
知的好奇心と大義名分、自分の信じる(信じないといけない)正義と罪悪感の葛藤、もう後には引き返せないほど大きなものを背負ってしまっている責任感...😫
最後のstarted a chain reactionっていうのも確かにな...と思ったけど、オッペンハイマーがやらなくてもきっと他の人がやっていただろうし、今も現に各地では戦争が続いているし、もうずっと人間は争い続けなければいけないのだろうか...この連鎖はどうやったら断ち切れるのか...
