人間の愚かさをこれでもかと見せつけられるようだった。
過去の出来事として我々は歴史を知っているから、冷笑していられるのかもしれないが…
人の熱狂、好奇心、恩讐、自己肯定、そんなものが絡み合って、思考停止する。見るべきものを見ない、見えない振りをする人間の業とは恐ろしいものだ。
経済的な没落を憂いながらも米国の同盟国として今だに繁栄を享受する中で、悲惨な世界を他人事にしている現代の日本で生きる我々も同じだろう。
日本人として原爆が西側諸国にどう評価されているか感情抜きで実感するいい機会になる。
戦争を終わらせるため、という大義名分の下に大量破壊兵器で民間人を犠牲にするという論理の飛躍に、イエローに対する蔑視が無意識のうちに存在することに愕然とするだろう。
