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オッペンハイマーのDjinのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
2.8
ドイツに落としたかったが強調され、日本に落とす理由が既存の戦争早期終結説の域を出なかったことが残念。
投下ありきの計画が戦争早期終結説にすり替えられていったとは描けなかったのだろうか。。
そうすれば、中途半端な(ペロっと肌がめくれる程度の空想描写)直接的な原爆描写なくとも反戦の心意気が伝わったのではないか。。
また故に日本公開が遅れたも理由もこの辺りではないかと想起させるに十分な理由か。。
先ずは日本以外で様子見ということだったんだろうなーとw

然るに、オッペンハイマー首軸のロバート・ダウニーJr扮するルイス・シュトラウス絡ませではなく、マット・デイモン扮するグローヴスと両軸展開の検証スタイルだった方が、なんならノーベル平和賞も受賞出来るような上質作品に仕上がったかもしれない。
しかしながら、クリストファー・ノーランは、そもそも反戦映画や伝記映画のつもりはなく、単純にスーパーパワー、スーパーウェポンへの畏れ、プロメテウスの火、人間の探究心そのものへの恐怖を描きたかったのかな?

しかしまぁ、ノーラン作品は面白いけどいつも難解w
そして、いつも効果音がこえぇんだよw
リチャード・キング
サスペンスホラーかよというくらいw
また、本作も長くて言葉の意味や言い回しも難しいセリフを短いカット割りで、パッパカパッパカ変えていくもんだから何度も戻してセリフ確認したり調べたりで、そもそも寝落ちで、なかば義務感でなんとか4回観てやっとなんとなく判るみたいな。。w
戦後白黒、戦前戦中カラー演出はなかなか面白く難解ななかでも分かりやすさに寄与してたと思う。

私見としては、進学の失敗つまずきが出世の遅れと捉えたグローブスのなんとしてでも完遂させるぞマンハッタン計画!、だったのではないかと思っている。
コッチ目線のヒューマンドラマにした方が、日本では受け入れられやすいかもね。
良い悪いは別として、所謂生粋の職業軍人的発想と言動を感じる。
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