Nao

消えない罪のNaoのレビュー・感想・評価

消えない罪(2021年製作の映画)
4.1
銃社会であるアメリカならではの話で、すごみを感じる演技に震えます。

保安官殺害容疑で20年服役し、出所したルース・スレイター(サンドラ・ブロック)。
大工の資格を保有し腕もあったが、殺人を犯した彼女は大工の仕事につくことができず、
警察の紹介で得た魚の加工工場で働き始める。
彼女には年の離れた妹ケイティがおり、当時5歳であったために養子としてどこかに引き取られ手紙を出しても音信不通。
被害者遺族、妹とは連絡をとってはいけないと法律で定められているが、ルースはどうにかして妹が無事でいるかを確かめようとする。

ある瞬間とても衝撃を受けました。
犯罪を犯した人間は立ち直れないのか。
罪の重さ、本当の罪とはなんなのか。
比べられるものなのか?考えさせられます。
サンドラ・ブロックが素晴らしい。
セリフはそんなに多くないけれど、
20年間服役し、妹を想っていろんなものを背負って生きているルースの表情の演技が凄まじい。
ハンス・ジマーの音楽もじっとりと重厚で、映画を引き立てます。名作です。
Nao

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