センゾー師匠

消えない罪のセンゾー師匠のネタバレレビュー・内容・結末

消えない罪(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

あらすじ

保安官殺しの罪で20年服役したルースが、実の子同然で5歳まで育ててきた妹となんとか会いたいと思いながら、弁護士でありかつてルース達が住んでいた家の現在の所有者のジョンに出会う。

ジョンのおかげで妹のケイティ(現在はキャサリンで事件以前の記憶がない)の養父母に面会はできたが、彼らはルースに合わせる気はない。その家の次女がルースが過去に何度も送った(公的機関から送られるので、ルースは直接は知らない)手紙を読んで連絡を取り合い実際に会ってケイティのことを話した。

彼女から、その日の4時にピアノのリハーサルがあってケイティが演奏することを知り、ジョンの助言を聞くため奔走する。
捕まらないので自宅まで押しかけるとジョンの妻がルースを追い出そうとして彼女の過去についてなじる。

その時に実際に保安官を打ったのはケイティで、彼女は罪を被って逮捕されたことを告白する。

一方、殺された保安官の子どもである兄弟はルースが出所したことで復讐心を燃やす。生き別れの妹がいることを知った次男は、ルースと会った次女の方を彼女の妹と勘違いして誘拐し、ルースの目の前で彼女を殺そうとするが、ルースの説得で思い止まる。

ルースを誘拐の現場まで連れてきてくれたジョンの妻によって警察が来て、男は逮捕される。

ピアノの演奏中に過去ルースに愛されていたことを思い出したケイティは、保護された妹に会うため両親と誘拐の現場に来ていた。

ルースを見つけた彼女はゆっくりとルースに近づき抱きしめる。

ジョンの奥さんと口論になり感情が昂っていくシーンの演技が良い。

4歳児育ててるので、自分に置き換えて想像すると、ケイティにパンケーキ頼んで、警察が来たら彼女から見えないように椅子の角度変えてあげて逮捕されに行くところとか、別れ際にずっと愛してるとかいうところが、気持ちが分かりすぎて切ない。

だから、最後に姉妹で言葉なく抱きしめ合う演技もいいのだが、自分だったら、姿見ただけで涙出るんじゃないか、抱きしめられたら、嗚咽するくらい感情が爆発するくらいの方がかえってリアルじゃないかなぁと思った。自分が監督だったら、そういう演技にしてもらうかなと感動しつつも感じた。

化粧っ気のないサンドラ・ブロックは男性的な顔立ちで、変に綺麗でなく人生終わった感が出ててよかった。