Jun潤

ノースマン 導かれし復讐者のJun潤のレビュー・感想・評価

3.4
2023.02.07

ポスターを見て気になった作品。
公開日からだいぶ日にちが経ってしまったので、見送りかなと思いましたが、想像以上に平均スコアが高く、少なくとも僕の中で埋もれていい洋画ではないかなと思い滑り込み鑑賞です。

厳格で尊大な国王と王妃に育てられた王子・アムレート。
彼の日常は、叔父のフィヨルニルの反乱によって突然終わりを迎える。
父を殺され、母を攫われたアムレートは復讐を誓い、国外へ脱出する。
時が流れ、略奪者となっていたアムレートは、不気味な魔女との出会いから復讐心を取り戻し、既に国を捨て奴隷を支配していたフィヨルニルに近付くべく行動を開始する。
アムレートの復讐の先には、残酷で衝撃の事実が隠されていたー。

うーん、なんかちょっと惜しい感じ。
印象に残った、というより狙って印象的にさせてきたなと感じたのは1カット長回しの多用ですかね。
個人的にはいつ終わるかもわからないハラハラ感と、撮影の裏側が気になるワクワク感があって好きなのですが、今作はなんというか、スピード感も足りないしカメラアングルそこ?な疑問も出るしで違和感の方が強め。
あとちょいとアクション演技の実力差が顕著に表れてしまっていたかも。

ストーリーとしては、父の復讐を誓い動き出した王子が、周囲の協力得たりや暗躍したりしながら復讐を完遂へと進めていく過程が骨子。
そこに儀式や宗教的なものや、ちょいとオカルティックな要素で肉付け。
組み合わせは悪くないし、1,000年以上前という時代にもマッチしていましたね。
ひたすら不気味で目的や中身もなんのこっちゃな儀式の場面も、映像と役者陣の演技でもって真に迫るものがありました。

父の死の真相や復讐の結末としては王道だったりビターエンドだったりで、若干過食気味。
もう少しシンプルにしてスパッと終わらせられなかったのかななんて思ったり。
Jun潤

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