バンクーバー国際映画祭にて。

ノルウェーオスロを舞台にメンタルに問題を抱えた二人の男と一人の少年の姿を描く。まるで3人の数日を別々に追ったドキュメンタリーのようだった。

映画製作者のペターはある隠し事を抱えながら仕事をする。おかげで気分がまったく落ち着かない様子。
失業中のエリックは常に社会にいらつき、いつか何かをやらかしそうな雰囲気を漂わせ見ていてヒヤヒヤ。
学校になじめず問題を起こしたヘラルドは母と過ごしているがある日遠くに住む父に一人で会いに行く。

三人の接点があるといえばあるんだけど、そこはあまり重要ではないように感じる。

あるべき姿、理想像、成功した大人として、よき生徒として……型にはめられた人間像に苦しむ異なる世代の男性の姿を描いた映画という感じ。

常に何か起こりそうで本当にヒヤヒヤした。
特にエリックの話ね。犯罪が起こる時って遡るとこんな感じなんじゃないか？と想像してしまう。
でもこの勝手な想像も先入観と偏見でもあるわけで、苦い後味を残した。