このレビューはネタバレを含みます
すごくすごーく良かった。
良かったところは
総じて演技の枠を超えていたところ。
渡辺いっけいの昭和オヤジの演技が、演技なのか素なのか聞きたくなるくらい上手かった。
監督がオーディションを重ねに重ねたと言っていた通り、カップリング成立した人たちの雰囲気がとても合っていた。
幽霊物件とされた女性が、「自分なんて好きになってくれる人いない」と悲しんだ後、自分の話をニコニコ聞いてくれる人とうまくいって、目から鱗というか(ちょっと違う？)、現実を見ている様だった。
坂口涼太郎がいつものくせのある役じゃなくて、繊細さがあった。料亭でごめんなさいするところは特に真摯さが伝わってきた。
脚本は丁寧に作られていて
特に40歳の女性に感情移入して泣いてしまったし、
最後のフレフレ返しも泣けた。
時間も長すぎず短すぎず良かった。
松本若菜さんの服が寒色系だけど華やかでずっと見ていたかった。
そりゃ目を惹くアクションとか大掛かりなシーンはないけど
何故上映館が少ないのかわからない。
周りに勧めていこうと思う。
