マイナー美少女映画発掘シリーズ。
「霊媒少女」が好みにブッ刺さりだった杉下淳生監督作。調べたところ監督は2014年に亡くなっているようで、長編としてはこれが遺作のよう。
謎の聖剣によって選ばれたグラビアアイドルの稚玖と、“トモカヅキ”と呼ばれる怪異と戦う陰陽師の少女達を描くオカルトファンタジー。

全編にわたって竹刀を使ったアクションシーンが展開され、中にはそこそこな尺の長回しもあり、頑張ってるんだろうなとは思う。が、お世辞にもクオリティが高いとは言えず、前作で最高だったアングラ文化のごった煮のような独特の魅力も少ないため、ありがちな低予算アクションになっちゃったな〜というのが正直なところ。
終盤の戦いで、トモカヅキ達に拘束されて吸血ヒトデで責められるシーンなんかはなかなかフェティッシュだったので、そういうのをもっと観せてほしかった。

グラビアアイドルという設定のおかげで、ちょこちょこ水着等のサービスシーンがあるのはありがたい。特に竿里を演じた藤森望のムッチムチの太ももが最高。彼女の巫女服も脚全開なミニスカート仕様なのが素晴らしい。
稚玖を演じた長島瑞穂もシンプルに顔がタイプで、80分以上というそこそこの尺でも耐えられたのは彼女達の魅力によるところが大きい。

前作には遠く及ばないが、限られた規模感の中でやりたいこと、自分の欲望をガッツリ表現する気概を持った作り手だと感じたので、亡くなっているのは残念。こういう作り手をもっと見つけていきたい。

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