Eirain

シラノのEirainのレビュー・感想・評価

シラノ(2021年製作の映画)
3.4
先日鑑賞した『Swallow/スワロウ』の主演女優ヘイリー・ベネットの他の作品も観てみようと確認していたところ、(元々鑑賞予定であった)本作『シラノ』が未鑑賞だったことに気付き、Blu-rayを購入して鑑賞。

舞台は、17世紀のフランス。文武両道の才人だが身体的なコンプレックス(原作では鷲鼻の醜い容姿。本作では(小人症と思われる)低身長。)を抱えるシラノは、同郷の美女ロクサーヌに恋をするが、ロクサーヌはシラノと同じ連隊に所属する美青年クリスチャンに一目惚れする。クリスチャンもロクサーヌに一目惚れしており相思相愛の関係。しかし、クリスチャンにはロクサーヌが好むような才知に富んだ愛の言葉を紡ぐことが出来ない。シラノは、自身の恋心を封じ込め、クリスチャンの代わりとなってロクサーヌに恋文を送り続ける―――。

原作は、言わずと知れたエドモン・ロスタンの名戯曲。本作は舞台ミュージカル作品『シラノ』がベースとなっており、内容もミュージカルとなっている。舞台ミュージカルを手掛けたエリカ・シュミットが脚本を書き、主演の2人(ピーター・ディンクレイジ、ヘイリー・ベネット)も舞台と同役と、手堅い陣容。それもあってか、作品の印象は「無難」の一言。いや、よく出来ているのは間違いないのだが・・・記憶に刻まれるようなインパクトは無かった。

あと、監督ジョー・ライトとヘイリーベネット、エリカ・シュミットとピーター・ディンクレイジがそれぞれ夫婦ということで、内輪感が凄い。(や、作品の出来と関連付けるつもりは毛頭ないのだが。)
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