何気なく入った回が舞台挨拶付きで、監督のお話が興味深かった。
「xiangyuの友達のドヤ街に住んでる爺さんのコラム」っていう割とツッコミどころ満載なところから着想を得たらしく、確かに高齢者の貧困を描いてはいるけれど、社会派というよりも人間らしさに溢れたドラマという感じがする。
若者3人が自分の利害などに関係なく竹さんの音収集を手伝う姿には、社会性とかを抜きにしたヒューマニズムを感じるし優しい。
「なんかイケてるから」って理由も良い。
生活の中でいつも聞こえる音が、誰かに届けるためのものになると、何とも尊くなることに気付かされる。
こころなしか帰り道にある音がよく聞こえる。
ユーモアは独特。
燃えちゃうそうめん、150円婆さん、家のカレー勝手に食っちゃう爺さん。
シュールながらも人間臭くて好みだった。