ともまる

四畳半タイムマシンブルースのともまるのレビュー・感想・評価

4.8
映画を見る前からわかっていたことだけれど、いつどんな選択をしてどんな人生を歩もうとも絶対に必ず小津と明石さんに巡り合ってしまう運命を十数年ぶりに見ることができて安心した。

アニメの終わり方がとても好きでこれ以上の結末は無いのではと思っていたけれど、別の世界線であるタイムマシンブルースもすごくすごく良かった。もっさり未来人田村くんのおかげですね。

「大方の苦悩は、あり得べき別の人生を夢想することから始まる。自分の他の可能性という当てにならないものに望みを託すことが諸悪の根源だ。今ここにある君以外、ほかの何者にもなれない自分を認めなくてはいけない。」

改めて四畳半のアニメも見返して、十年余の間にすっかり忘れていたこの言葉をこのタイミングでもう一度聞くことができて良かったと思った。