最近のライダー映画はVシネ版も含めクオリティが安定しているな。リバイス本編の“家族”というテーマを拡大し100年の時を越えて原点にまで立ち返り過去から未来へ脈々と続いていく仮面ライダーの物語を描き出したのは見事。
……ではあるが。今直面している問題としてどうしても頭に引っかかってしまうのが東映社員によるパワハラ、セクハラ、過重労働の告発。仮面ライダーという作品が現場の犠牲の上に成り立っているのならばどんなに素晴らしいメッセージを込めたとしても白々しい。
アクションに特撮に合成と元から大変に手間がかかる作品だ。さらに本作の様な劇場版の同時進行もある。労働環境の改善の為には今のこのコンテンツの体系を見直すべきだし、最悪仮面ライダーそのものを休止したっていい。子ども達には気の毒であるが……しかし制作側はそれを盾にしないで欲しい。
今後なんの進捗もなく一切ペースを落とさずにシリーズが続いていくならば薄ら寒い。
現場の個々人の問題じゃなくもう完全に東映の古いままの企業体質なので早急に問題解決に取り組んで欲しいところ。
進展を期待する見守るくらいしか出来ないんだが。今を取り巻く状況の想いとして記しておく。ただ無邪気に楽しんだと記録する気にはなれない。はっきり言及するのはここでぐらいしかしないが。
