良いところと悪いところがハッキリとしていますが悪い部分が終盤つるべ打ちのように続出するので映画としての印象はかなり悪いです。
藤岡弘の息子の藤岡真威斗が本郷猛を演じることが話題になっていましたがなかなか良かったです。
ここで使ってしまうのは勿体無いのではと思うくらいではありました。
ただ父親に寄せよう寄せようとするあまり演技が仮面ノリダーみたいになる所がありました。
古田新太がいる事によりある程度映画に重さが出て良かったです。
まさか古田新太がライダーになるとは。
無駄にかっこいい変身ポーズと無駄にカッコいい仮面ライダーセンチュリーも良かったです。
ただ多数のライダーを差し置いて新ライダーがいないと敵を倒せないというストーリー展開は若干モニョります。
こっから悪いところですが無理矢理ガワだけの過去ライダーを大量に出す展開はもう全然フレッシュでも驚きでもないので一旦止めるべきだと思います。
それにしても憑依して操るためだけにクローンでライダーを大量に作っておくなんて悪の組織側の作戦ですよ。
そしてラストの巨大化ラスボスとのCG戦闘です。
コレだれが推しているんでしょう。
子供ウケがいいんでしょうか。
やっと「仮面ライダーゼロワン REAL TIME」で巨大戦から脱却してくれたと思ったのに……
そしてコレが今作の最大のク○ポイントであるラストの本郷猛のセリフです。
ストーリーを爽やかに終わらせたいのはわかりますがショッカーによる改造手術に許しを与えるような台詞はダメでしょう。
洗脳された怪人たちと望まざる同族殺しをさせられていたのをあんな爽やかに肯定されても……
オッサンのノスタルジーかもしれませんが少なくとも昭和仮面ライダーには悲壮感が
必要だと思います。
バットマンが両親を殺した犯人に「君のおかげで悪と戦うきっかけになったよ」とか言います?
前に映画で石ノ森章太郎をだしてライダーとは?とか語らせたりしていましたし今作でもそうですが勝手に歴史を上書きされているようであまりいい気持ちはしません。