ブタブタ

仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズのブタブタのレビュー・感想・評価

2.5
『マトリックス』『仮面ライダー』間髪入れず一気に鑑賞。
奇しくも両方とも根幹のテーマは同じだった。
こっちはダメな方の50点。
セイバーってリュウケンドーにしか見えない。
リュウケンドー、東映・東宝に続けと松竹が満を持して送り出した特撮ヒーロー。
何と主題歌は大槻ケンヂ!
ヒロインの佐藤寛子さん目当てで見てた。
リュウケンドーはさておきセイバーって仮面ライダーに見えない。
ぬるい牙狼というか、やたら人数多くてスーパー戦隊もどきというか。
仮面ライダーって存在は「ヒーロー」でありそれ以外の何者でもない。
文豪で剣豪~(ジョイマン)とか余計なのいらない。
『仮面ライダー』という物語を紡ぐのは仮面ライダー自身であり仮面ライダーが原稿用紙前にして物語を書いてどうするの?
との思い、その他もろもろ(内輪揉めとか)あって途中離脱したんですけど。

久しぶりにこんな酷い劇場版仮面ライダー見たな。
今やってる仮面ライダーリバイスが超絶面白いので全て許せるけど。
リバイス一話分の方がこの映画の一万倍くらい面白い。
オタクに恋はって福田雄一映画見た後なので何見ても面白いかと思ってたけど福田雄一映画に引っ張られる事になるとは。

「神は細部に宿る」

て言葉。
やっぱり全ての優れた作品て、隅々迄丁寧に手を抜かずに作り上げられる物だからこそ「神」すなわち今迄見たことがないような美、芸術、ヒーロー、と言った物がこの世に顕現する。

確かに子供が見る物かも知れないけどだからって手抜きしていいって事にならない。
何で霊体?なのに足音するの?
とか何で霊体?なのにバイスタンプ受け取れるの?とか今この人達は霊体?肉体アリ?とかコレはどういうシステムなの?とか何もかもが固まっておらず、ちゃんと決まってない。
なのでこの世界そのものがコントのセットみたいに安っぽく「本物」に見えない。

翻って本作は設定からセットからストーリーからその他細部に至るまでがグダグダのヘベレケで、まるで酔っ払いが突貫工事で書いたみたいな脚本とコントレベルのセットにより見事にアジャパーな劇場版仮面ライダーとなっており候。
佐藤二朗とムロツヨシが出てないだけで福田雄一映画とそんなに大差ない。
エジプト(笑)イースター島(笑)アラスカ(笑)も、もうちょっと何とかならなかったのだろうか。

いいところ①
藤岡弘、二世というのもはばかられる完璧な本郷猛(二代目)=藤岡真威人。
あのダサいブレザー着てあれ程カッコイイ17歳何てこの世で真威人さんただ一人であろう。
そして藤岡弘、のモノマネを通り越して仮面ノリダーみたいなあの芝居は一周回ってギャグを通り越して完璧な本郷猛である。
ショッカー基地での仮面ライダー誕生シーンでは「やめろ~ショッカー~ぶっ飛ばすぞ~」と言ってもおかしくない程。
逆を言えば仮面ノリダーの初期ってとんねるずが如何に本気で仮面ライダーを再現してたかって事だと思う。

いいところ②
デモンライダーVSクローンライダーの豪華かつバカバカしさ。
劇場版仮面ライダーの良いところはいくら出鱈目滅茶苦茶やっても許される点だと思う。
悪のライダー=ダークライダーが今回悪魔から生まれた?デモンライダーとして完全なる悪役として大挙して登場。
王蛇はもちろんの事、中の人のせいで(悲)もう二度と見る事はないと思ってた仮面ライダーデュークが完全なダークライダー枠となり登場したのが嬉しい。
ジョージ狩崎のS.H.Figuartsコレクションが未来では進化?してまるで等身大の「変身サイボーグ」みたいなライダー変身者が実際に着て使う仕様になってた事。
(変身サイボーグとはリカちゃん人形の男子向け版「男の子の着せ替え人形」でありボクもリアムタイムでは知らない)

悪いところ
その他全部。
ネタバレ(そんな大した内容でないが)かもしれないので⚠︎ネタバレ注意⚠︎で










今回の劇場版限定ボス怪人ディアボロって何?
ギフ様の親戚(笑)って。
デザインその他通常怪人と何が違うの?
この悪役のせいで話しのスケールがとんでもなく小さく地味な物になった。
やっぱり仮面ライダーは魅力的な敵役(怪人)がいてこそ盛り上がる。
そして最後は巨大化(笑)
「巨大化したら負けるんだぜ~!!」ってバイスに先に言われたけどスーパー戦隊の通常回とどう違うの?
アナザー1号みたいな感じではなく単に怪人がそのまま巨大化しただけだし。
親子のナンタラはどうでもよかった。

リバイス面白いからいいか…
ブタブタ

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