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イニシェリン島の精霊のRenzのレビュー・感想・評価

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
3.8
人間関係リセットしたくなるときって誰しもとは言わないけど結構あるだろう。

殺風景な島の田舎で、会うのはいつも同じ人、他愛のない話で一日が終わっていく。そんな状況に嫌気がさした、辛気くさい顔したブレンダン・グリーソンにある日いきなり絶交されたハリウッドNo.1困り眉の主人公コリン・ファレル。

数週間距離を置いていれば自然と向こうから話しかけてきて解決しそうな状況。今はそっとしておくことが吉なのに、そこは懲りん・ファレル、捨てられた犬みたいな顔でしつこく食い下がるものだから事態が悪化し、取り返しのつかない状況にエスカレートしていく。そんな個人間の仲違いと島の外で起きている内戦とをかけて描いている映画。

最初はコリン・ファレルの何とも言い難い不思議な魅力の困り顔を観ながらニヤニヤしていたが、展開はどんどん笑えない状況になっていく。

バリー・コーガンも素晴らしいけど、若作り過ぎて主人公の妹との年齢差が分からなかった。

個人的にはコリン・ファレルが出ずっぱりなのであの顔を堪能することができて最高だった。夢に出てきそう。たまらん。

でもひとつ不満点。バリー・コーガンのキャラの扱い悪すぎないか!
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