イニシェリン島の精霊の上Kのレビュー・感想・評価

自分は何者で何を残せるかという不安を抱いた時に、「でもあなたには目の前の生活があるじゃない！」と言われても…というのは痛いほどわかった。もちろんその通りなのがなお痛い。
それはそれとして、描かれていた闘いはちょっとした意地の張り合いではあるだろうけど、当人にとっては切実で、全然ちょっとしたものじゃないと想像する。
そのことを踏まえて、争わないためにはどうしよう。血を流すことでしか守り抜けないのかな…