このレビューはネタバレを含みます
ゴールデングローブ賞コメディ・ミュージカル部門作品賞
これコメディって括りなの?怖かったけれど‥
ちょっと再考
一見すると、コルムが賢者でパードリックが愚者のような描かれ方だけど、
これを内戦と例えるなら
一方的に絶縁してきたコルムに対してパードリックは何度も歩みよったけど、コルムは拒絶し続けた。
自分の指を切るのも、内戦は自国を傷つける自傷行為でしかないから?
そう考えるとコルムの方が愚者ともとれる。
あれだけ拒絶されても関わり続けるパードリックが理解不能だったけれど、勝手に納得。
*****************
人生は死ぬまでの暇つぶし
それをそのまま受け入れて生きる男と、突然それを辞めることにした男。
指を切ってまで訣別したかったのは、それを受け入れてきた昨日までの優しい自分では?
けど指を切ることはできても島から出ることはできない
パードリックを退屈だと罵ったところで
高尚な事を言ったところで
島から出れない時点で、暇つぶしに音楽に興じてるに過ぎないのでは?
五十歩百歩では?
コルムもどこかでそれをわかっていながら受け入れられないのでは?
だから指を切るのでは?
退屈だろうが優しさを捨ててしまうと、戦争になるのでは?
そしてバンシーは、このおっさん2人を残してドミニクを連れて行ってしまうのか