心がザワザワする…
静寂な世界観の中で沸々と沸き起こる憎悪。
『スリー・ビルボード』の
マーティン・マクドナー監督の最新作。
複雑過ぎる人間関係を描くのが上手過ぎますよ。
マーティン・マクドナ監督の作品は静寂が多く、
鑑賞するのにかなり根気がいります。
大きな展開があまりないので眠気が襲ってきます…
しかしアドバイスとは言いませんが鑑賞する上で
どう楽しめば良いのか僕なりに解説します!
※あくまで個人の見解と思ってください…
本作のどの言った部分に注目するか?
それは序盤の初っ端なから告げられる、
コルムの『急な絶縁宣言』が巡り巡って、
最後にどう着地するのか?です。
起承転結で言うと
中間の『承』と『転』で何が起こるのか?
簡単に仲直りするような生半可な展開はありえません!
巡り巡る先の見えない、予想できない展開運びこそ、
マーティン・マクドナ監督の作品の醍醐味です!!
また上記の事に重なりますが、
変人を綺麗に表現するのが上手いです。
※褒めてます。
ネタバレになるので直接的な内容は避けますが、
『承』と『転』では
かなり理解不能レベルの事が起こるのですが、
それを純度100%で描かれている為に、
パードリックからコルムへ。
コルムからパードリックへ。
とストーリーが進むにつれて感情移入の矛先が
二転三転していくのも本作の強みです。
【まとめ】
序盤の『絶縁宣言』からゆっくりと
パードリックとコルムのゼットアップが始まるので
正直かなり眠くなりました。
しかしストーリーが進むにつれて、
お互いに優しい2人だからこそ、
2人の間の亀裂が破片に変わっていき
修復不可能までに変化していく
先の読めない展開運びに引き込まれていく作品でした。